2004年ともえの旅(ウィーン)…春のウィーン


2月にも行ったウィーン、風邪でろくに出歩けなかったのを悔しがっていたら、5月に岡崎他加子さんがウィーンのフォルクスオーパーで歌うことが決まり、もう、矢もたてもたまらず、またしてもウィーン旅行を計画。
今度は主人も一緒で、5月20日出発25日帰国というスケジュールでした。ウィーンで4泊5日の個人旅行。
到着翌日の21日にフォルクスオーパーへ『蝶々夫人』を聴きに行くほかは完全に自由なゆったりとした日程です。
ウィーンは見たい場所は山ほどあるのですが、カフェの食べ歩きなんて、まずツァーでは考えられないでしょう。
4泊もして、オペラはともかく、美術館2軒回っただけ、なんてね・・・(^^;)
カフェのページに2月の分と5月の分を合わせて載せましたので、カフェに興味のある人はこちらでご覧下さい。
急に決めたので、シュターツオーパーのオペラは既に売り切れていて諦めました。フォルクスオーパーのチケットは劇場確保分は売切れだったので、これだけはticket culturall で独自確保。

ということで、20日に到着したウィーンは夏のような陽気で、陽射しはまぶしいばかり。
ホテルに着いてすぐ、翌日の『蝶々夫人』のチケットを受け取ろうと、国立劇場連盟窓口へ出かけました。
ホテルのフロントで72時間乗り放題のフリーチケット、ウィーンカードを買って、トラムに乗りました。このカードは美術館などの割引にも使えるので、短期の観光客には便利です。最初に刻印したときから72時間以内ならトラム、地下鉄、バス、国鉄、どれも乗りたいだけ乗れます。他にも24時間パス、8日間パスなどいろいろあります。日本と違ってやたらとバカ親切なアナウンスはありません。改札もなく、検札が時折あるだけですが、不正乗車は厳しく取り締まられます。(と言っても、罰金60ユーロ。)発車ベルもなく、アナウンスは次の駅の名前を告げてくれるだけです。降りたいときは、ドア近くの押しボタンを押します。
さて、チケットオフィスが移転しているということで、教えてもらった場所を探していたのですが、休日のため窓口は閉まっていました。(旧オフィスは同じ建物の中庭にあったのですが、現在はオペラ座の西辻向かいの道路沿いにあります。)ちょうどその日は、キリスト昇天祭だったようです。この移動休日というのは、毎年、日が違うのでうっかりします。
翌日また取りに行くことに決めて、ちょっと歩行者天国のケルントナー通りをぶらぶら歩き、セルフサービスのレストランで簡単にお夕食。

翌日は、チケットを取りに行ってから友人と待ち合わせて午後半日過ごし、一緒にフォルクスオーパーへ『蝶々夫人』を見に行きました。
オペラを見に行くまでの市内歩きの時の写真を下に載せておきます。

    オペラ座前のチケット売りの若者たち。モーツァルトの時代の衣裳を着て、少し
カジュアルなコンサートのチケットを売っています。許可証が要るのだそうです。
カツラはかぶっている人とかぶっていない人がいましたが、手前の人はカツラから黒い髪の毛がのぞいてて、あらら・・・(^^;)
このチケット売りには、数は少ないけれど女性もいます。
ウィーン・シュターツ・オーパー、通称オペラ座。
ケルントナー通りからの外観。
にぎやかなケルントナー通りを脇へひとつ入ったら、あら、こんな静かな小広場が・・・
ウィーンの街の中心、シュテファン大聖堂。
中世には、大聖堂を中心として市街が発展してきたことが偲ばれます。
現在、補修工事をしていますが、まだ壁面のレリーフなどはあちこち欠けたり擦り減ったりしたままです。
聖堂前の広場には馬車の乗り場もあり、カフェも多いです。
王宮庭園にあるモーツァルト像。市立公園にはヨハン・シュトラウス像がありましたが、そっちは金色に光っていました(メッキ?)。
やはり、このモーツァルト像のほうが格調高いです。
ウィーンの街はやたらめったら銅像が目につき、建物の外にも彫像が飾られている物がたくさんあります。オペラ座なんか、中にまで彫像が立ち並び、誰もいない夜中など、こっそり歩き回ってるんじゃないかしら・・・なぁんて。(^^;)
シュテファン広場近くでの街頭パフォーマンス。彫刻かと思うほど、ぴくりとも動かないのです。前に置いてる箱にチップを入れると、ニッコリ笑ってお辞儀をしてくれます。
これは重労働だと思います。
グラーベン通りからアルヒーフ広場へ行く途中の小さな時計屋さん。
お嬢さんと二人で営んでいる陽気で親切なご主人でした。
このあたりでは、他にインテリアのお店にも寄ってカーテンのタッセルを買いました。
ちょっと日本にはないような、どっしりとした豪華なタッセルで、カーテンから作り替えないと・・・
上の時計屋さんは、狭い通りの向かいにミニスペース兼ショーウィンドウがあり、かわいいオルゴールや時計が並んでいます。
メルヘンの世界のような素敵なショーウィンドウです。
街中なのにふっと引き込まれるような静けさのあるアルヒーフ広場。
ホテルのカフェがシャニガルテン(テラス席)を出していました。
証券取引所Boerseは美しいレンガ建てのネオ・クラシック様式の建物です。設計は国会議事堂も手がけたテオフィル・ハンセン。
ここの地下のレストランで夕食を取りましたが、内部もとても美しく気品のある造りでした。



下はグラーベン通りからアルヒーフ広場へ行く途中で出会った馬車のいろいろ。
暖かくてお天気も良かったので、みんな幌を下ろしていました。
この時はまだお馬さんもオムツをつけていません。匂い対策と衛生のため、6月中旬から法律でオムツ装着が義務付けられるのだそうです。
4人乗りですが、ご覧のように御者の横にも1人乗れます。
皆、カメラを向けるとニッコリ手を振ってくれました。
写真は取れなかったのですが、トラムに乗っている時、新婚さんの馬車が横を走っていました。お花をいっぱい飾って、いかにも結婚したばかりという二人を乗せ、すてきでした。
やはり、ウィーンでこそ、こういう馬車が似合いますね。

    


買い物をしたりカフェに入ったりと街歩きの後、一旦ホテルに帰って着替えてから、皆でブルゼ(証券取引所)地下のレストラン、『ハンセン』へ。(レストランの写真はこちら
お食事の後、花束を買って、オペラを見に行く用意は整いました。



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