2010年06月22日、光州駅
92202号はKROISに載っている情報によると1969年日本で製造された客車で、
その年の3月29日に車籍に登録され、1996年6月に非常車に改造されました。
しかし具体的な製造会社は明記されていなかったのが気になり、はるばる光州までやってきたわけです。
全体的にはこんな感じ。時期的には統一客車でしょうか。
台車は履き替えさせられたのかわりと綺麗でした。
寝食を済ます場合が多いからか、保温のため一般の客車と違い厚めのウレタンを下敷きにして塗装をしていました。
4ヵ所の乗降扉の中、2ヵ所は埋まれられています。
こちらは2位側で、台所用のガス管を保管する倉庫(?)になっています。
次の全検は2009年6月28日。もう全検切りぎりぎりです。
配置所属表示。92202号は江原支社に配置されて第2の車生を送ってたわけです。
1位側妻面。客室への扉は右側に偏っています。
特に扉を移設した跡はなかったので、多分もとからそうでしょう。
貫通幌。車齢に比べては割と新しそうだったので、
道中に新品に交換されたりしたかもしれません。
1位側の全検表示。期限が切れてます。
1位側乗降扉の隣にある用度不明の栓。給水用でしょうか。
こちらは1位側の乗降扉の外側です。
続いて内側。典型的な低床ホーム用の手動乗降扉です。
内部はこんな感じの構造になっています。
会議室に掲示されている操重車の図面。この非常車は操重車の控え車として使わされてたわけです。
会議室のホワイトボード。実際状況だったのか訓練だったのか知らんがとにかく08年9月と書いていました。
いかにも操重車の控え車な雰囲気です。
車輌真ん中の寝室。業務用のカペットカーな感じでしょうか。 ここで5人〜10人が寝る(雑魚寝?)わけです。
寝室のカーテン。ずいぶん前のモノみたいですが果たして?
元・客室を分割して作られた台所の扉の銘板。台所自体は至って普通の台所。
所属表示の通り、92202号は鉄岩車輌事業所の操重車の控車として使われました。
トイレをつぶしてつけられたボイラー室。トイレがないわけですが大体駅や車輌基地などで
留置されますのでさほど問題はありません。
2位側通路扉の上につけられているステッカーの車号板。なぜか1位側にはありませんでした。
以上、92202号でしたが、残念ながら製造社を特定できる銘板などはまったくつけられてなかったのです。
おそらく改造過程ではがされたのでしょう。しかし製造時期が近い99991号から類推すると
日立ではないかと考えられます。
※.99991号は1968年に日立で製造された車輌で、晩年には試験車として使われましたが2005年6〜7月ごろに廃車除籍されました。