2010年06月22日、光州駅

非常車というと営業一線から退いた客車を改造し、業務用に使う客車で、
日本風にいうと「ロ」や「ハ」から「エ」か「ヤ」になった車輌です。そういう性格上、
珍車や非常に古い車輌などが廃車されず残っていることもしばしばあるというわけです。

もともと1954年製作の92157号を取材しようと考えていたがいつのまに除籍され、
急遽替え玉として1969年製作の92202号に白羽の矢を立たせて凸することにしたわけです。

92202号が光州駅に留置されていることを確認し、いろいろな関連部署に問い合わせしたものの
確実な返答や協調はどこからも得られず、結果としては光州駅の操車係に無理矢理協議しておくことになりました。

というわけでさっそく光州行きの1427レです。

車内

室内照明が暗い古い客車が当たったと思ったら内部は照明の一部がLED化されやたらと明るいでした。

車号 銘板

そのわけはアコモ更新車だったからでした。確かに09年から客車200輌あまりを対象にしてアコモの更新を
するという話を聞いたことありました。しかしいくら更新したとはいえ、所詮オンボロ客車はオンボロです。

到着

午前3時をすぎた深夜の光州駅になんとか到着できました。
少し揉め事(?)があったものの、なんとか留置線へ案内されました。

車輌全景

92202号は0番ホーム向かい側の貨物ホームに93101号(こちらはすでに除籍済)と留置されていました。
まずは前座を兼ねて93101号からです。

形式写真

93101号は1982年に現代精工で製造された無窮花客車で、全長は21m、重量は36.0dです。
2004年に非常車に改造されました。

台車

空気バネが使われた、典型的な客車の台車です。
ほかに室内で使われてる装備の電線が散らかれています。

所属

93101号は首都圏東部支社・装備運営事業所で使われてきました。「支社」が剥されているのは09年9月の
組織改編で 「支社」が「本部」へ変わったからです。しかし「本部」が貼られてないのはやはりその後すぐに
使われなくなったからではないでしょうか。

全検

最終検修は08年1月18日に大田整備廠で受けました。
次の検修期日は10年9月18日となっていますがもはや無意味ですね。除籍されましたから。

窓枠

窓が取り外された窓枠通しに室内を眺めてみます。
ちなみに取り外された窓は室内に転がっていました。

扉

乗降扉はいわゆる「一字形」の自動扉。
ちらっと無窮花旧塗色が見えます。

付着物

室内には知らせなどが貼られていました。少なくとも09年3月までは使われたことがその日付から推測できます。

分量の関係で92202号は別ページにしました

撮影完了の後には帰りの列車の発車時間までうろつきました。俺テラ不審者wwww

駅舎

本部

光州駅の待合室にはなんとNゲージ仕様のジオラマが設置されています。
ぱっとみではファイントラックなどを使ったようでした。これで貸しレ営業してはどうでしょう(ヤメレ

ジオラマ1

ジオラマ2


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