2005年 10月 31日, さよなら、大邱線・旧線…(2)
2107レから降りた駅は半夜月の次駅である清泉駅でした。
(なんと、半夜月から2107レに乗り込んだ客が一人居ました)
これでとにかく廃止区間の半夜月〜清泉は有耶無耶と乗り潰しました…が…?
清泉駅は旅客は副業な感じの貨物中心な駅で、↑のように油のタンク車がドッサリと留置されていました。
左の一段高いところにある線路は新線の線路みたいですが実際はどうでしょうかね。
さて、列車から降りたものの跨線橋は考えもしなく、写真の右下に見える踏切で出ました。
正常ならホーム→跨線橋→駅舎2階の順なので帰りの切符を買うためまた2階まで上る愚行をするハメに…
なんと、清泉駅ではまだNCR乗車券が発券されていました。
(もともとはMS乗車券用KTX-1000が設置されていたが、都合上供出され
現在は臨時的にNCR乗車券用のKTS-6000が設置中とのこと)
駅員氏によると、そのため鉄ヲタがたくさん来てNCR乗車券を求めているらしいです。
現代的な清泉駅の駅舎。半夜月〜清泉は街が地下鉄の終点・安心駅あたりでブツリと道切れています。
そのため、清泉駅は国道辺とはいえ、かなり中道半端なところに位置しています。
さて、清泉駅前からはバスで半夜月駅を目指します。
半夜月駅も地下鉄の駅がありますが、バスの運転士氏によるとこちらは東村と違い、
鉄道駅と地下鉄駅はだいぶ離れているとのことでした。
バスで10分あまり、半夜月駅前に着きましたが、駅は道路から少し入れたところにあり、
初行では見つかりづらいところなのでとにかく地元のおばさんに道を尋ねたんですが
やはりというか「もう列車止まらないところになんで行く?」という返答が…
おばさん!まだ2108レが残ってますよ!
俺様はその最終列車に乗る最後の客になるためはるばる大邱まできたわけだ!
明りがついてもっと雰囲気が出る半夜月駅。
というかここも東村と同様、前面入口は塞がれて、その脇には定期列車運行終了の案内文がありました。
ここも東村と同様にふさがれています。こうして残るのも後1年ぐらいです。
東村よりは立派な椅子ですが、やはりもうここに座って列車を待つ客なんて居ません。
待合室の壁のいろいろな掲示物・飾りの絵など。
明日には撤去になるのでしょうか?
半夜月駅の時刻表・運賃表。こちらも東村と同じく、時刻表は定期列車の消滅によって、
そして運賃表は線路切り替えによる距離変更によって無用の長物になります。
今こそ、客が駅にこのセリフを返すときである。
「アンニョンヒガシプシオ、さよなら、大邱線・旧線…」
まだ時間が残っていたので、駅事務室にお邪魔して時間を潰すことにしました。
事務室では職員たちが転勤の準備やら片付けの準備やらみんな色々で忙しいでした。
その中で押せたのはなんと、↑の駅長職印でした。
駅員氏に「どうせもう廃棄確定だから遠慮なく〜」と言われ(違う意味で)入手!
一番珍しい訪問記念印として残したい気分です。
清泉方面への信号機。明日からは×がつけられ使用中止に…?
現役として使われつづけるだろうな左下の入換標示と対比になりそうです。
ホームに置いていた貨車用尾灯。明日からは細々運行される近距離列車用として使われるのでしょうか?
ホームのベンチ。ここももはや座って列車を待つ客はいなくなります…
ここの駅名標も東村と同じく、いまだに旧式の英文表記のまま残っていました。
ちなみに現在の方式では
Banyawolになります。
そうしているうちにやってきたのは蔚山発・東大邱行きの3300レでした。
DL+コンテナ車×9+荷物車×5のそこそこ長い編成のこの列車は今日の遅れ乱発に呼応するように、
もとの20:04より5分遅れて20:09にここに到着したのでした。
(後で調べたんですが発車は22分遅れて20:41だったとのこと)
やたらと広い半夜月駅の構内。セメントタンク車がたくさん留置されています。
明日からは一部線路が剥がされるのでしょうか。
後わずか何本で列車が通過することがなくなる清泉方面の線路。明日からは撤去が始まるでしょう。
半夜月駅に進入してくる浦項発・東大邱行きの2108レ。半夜月駅で客扱いをする最後の列車です。
(動画像の画質はかなり低いです。あしからず)
列車からは降りる客も、乗る客も私以外には誰一人いませんでした。
半夜月駅は、こうして寂しく客扱いを終了していたのです。
東村・半夜月両駅の最終旅客列車・2108レのサボ(東大邱に降りて撮影)。
しかし、2108レでは
驚くべきことが起こりました。
東村駅で、二人の若者が降りたのです!
一体ただの地元客か、東村の最後客にならんとやってきた鉄ヲタでしょうか…謎でした。
笑えることもありました。隣に座っていた50代ぐらいのオッサン三人組が東大邱到着案内放送を聞いて、
「あ、確かに今日から東村・半夜月は列車が停車しないんだっけ?無停車だったな」とか言うのではありませんか。
両駅ともにちゃんと停車したのに…そこでそのオッサンたちに
「あなたたちはただ談話夢中で停車したのを
気づかなかっただけでしょう、私は半夜月で乗ったし、東村でも向こうに座っていた若者二人組みが降りましたよ。
東村では案内放送もちゃんと出たんですが何か?」、と説明したらオッサンたちは狼狽した顔になり、
「げ、折り返しになるのか…面倒だな」と呟いていました。ある意味では自業自得です。
さて、東大邱からは70レで帰りましたが、やはりというかこいつもソウルに6分も遅れて着きました。
なんで今日は遅ればかりかよ!ヽ(`Д´)ノウワァァァァァァァァン
最後に↑は2108レ以後の半夜月駅のその日の時刻表です。
下りは2108レと行き違いの3121レと、翌日の02:33に通過する1221レ(未記載)までして
6本(1221レが本当の最終列車になります)、そして上りは5本になります。