2004年 8月 7日, 西枝信号場

せっかくだから、夏のバカンスの替わりに、信号場破りに出ようと計画しました。
そこで、一日に1本(1往復ではありません!)の列車がとまる、中央線の西枝信号場に目標を決めました。
その1本の列車を使って行きましょう、と決めて切符も予買したんですが、問題は時間がどうしてもあわない、とのことでした。

1663レ_榮州→西枝_乗車券 1092レ_安東→清涼里_乗車券

問題の1663レは7時5分に榮州始発です。これではどうしても正常な退勤では間に合いません。
最初には休みを取るか、代務をするか考えたんですが、どっちも面倒だし、やめました。
そこで思いつきしたのは、「よく考えたら私は駅で働いている、この駅から堤川方面に行く列車は山ほど」ということでした。

(ですが、すべて貨物列車です)

前班勤務(午前2時に交代)の時に少し早く、0時〜1時ぐらいに早退してわが駅から始発する列車に便乗していく計画を立てました。
上司の許可を得て、仕事仲間の人々にも話しておいて、当日になりました。
1時間から1時間30分ぐらい短く働くゆえ、平時より熱心に働いているうちに0時30分になりました。
もとの予定は3203レか3213レに便乗する計画だったんですが、仕事が予想より進行率が悪く、
予定より遅く終わってしまい、替わりに3201レに便乗することになったんです。

だが…3201レの機関士さんの話によると、忠北線の普川〜陰城間に遮断工事があり果たして間に合うか、とのことでした。
でもここまできたら、後戻しはできません、と刺さっておいて,00:24に3201レは五峰を発車しました。

3201レ_水原通過中

まもなく、3201レは水原を通過しました。ダイヤ上では31分の停車になっていますが、
遮断の関係か、出来る限り無停車で運行しているようでした。
よく利用する駅でも、機関車で高速で通過していたらなんか不思議に見えることです。

3201レ_斗井信号待機中

天安手前の斗井信号場で信号待機を少ししましたが、結果的に天安までは無停車でした。
ちなみに斗井信号場は電鉄線の天安延伸によって駅への昇格が予定されています。

01:36に3201レは天安に停車し、
天安機関車乗務事務所の機関士さんから堤川機関車乗務事務所の機関士さんへ乗務員を交代しました。
これで終点の堤川操車場まで堤機所機関士さんにお世話になります。

11分の停車の後、01:47に3201レは天安を後ろにしました。

そこですこし仮眠をとって置こう、と考え寝ました。

ふと目が覚めたら広〜〜い構内に、上には高架が見える駅に進入する最中でした。
副機関士さんに確認したら五松駅ということでした。
五松駅に停車した時間は02:24
そこで3201レは止まりました。いえ、止められました。
遮断がある普川までは6駅、おおよそ47kmが残っていたんですが、すでに遮断が始まったらしく、
たくさんの列車がそこまでの駅に止められているそうでした。

そこで機関士さんも副機関士さんも仮眠の準備。10分も経たないうちに寝ていました。
まぁ、私だって起きていても仕方ないので寝ました。

いくら経ってたんでしょう。ふと目が覚めたら3時間が過ぎて、時間は5時40分を過ぎていました。

でも窓の外に見える景色は同じ、
つまりまだ五松停車中、ということだったんです。

あぁ…先が思いやられます。というかすでに1663レは間に合わなくなりました。

それでも3201レはなかなか発車せず、05:46になって辛うじて五松駅から発車の無線が入ってきました。
(遮断が5時20分までだったことによって、先に待っていた列車から発車…の感じ?)
天安発車からは3時間59分、五松停車からは3時間22分ぶりでした。
この3時間22分停車はわたしが経験した一番長〜〜〜〜〜い停車として記録を残りそうです。

遮断によって長時間停車したものの、その以降は快速疾走を続け、梧根場で6分、そして三灘で2分ずつの停車を除いたら
堤川操車場まで無停車でした(梧根場では06:09〜06:15、三灘では07:51〜07:53)。
終着駅の堤川操車場駅に着いた時間は08:16
五峰を出てから7時間52分ぶりでした。五松での3時間停車さえなかったら4時間30分かけて、
04:55ぐらいには届いたはずの堤川操車場駅です。

そこで機関車は切り離され、単機回送のP3201レとして堤川まで運行しました。
最初には堤川操車場でなんとか他の列車に便乗して榮州まで行くつもりだったんですが、
すでに間に合わなくなった今ではそうする必要は全くなかったんです。
ですが…回送のP3201レは駅の乗り場ではなく、駅のそばの車輌事務所の車庫に直行しました。
車庫に停車するのを経験するのは初めてだったんです。

とにかく、降車する機関士さんを従って機乗所のあたりまで来たんですが…(副機関士さんはあっさり退勤?しました)
用もないところに行くわけにはいかず、とりあえず堤川駅の構内を横断して乗り場まで行くことにしました。
大体、駅と車輌事務所が並設されている場合、駅舎と車輌事務所は構内を基準で両分されていますので。
危険かもしらない本線を横断して乗り場でたどりつけて、見つかったのは側線に留置されている青く塗り直れている荷物車でした。

堤川駅側線の新CI塗色の荷物車

というか、乗り場の駅名標には前の駅の堤川操車場をわざわざ消してその前の鳳陽にしていたんです。
別に廃駅になったわけでもないのにそうする必要、ありますか? 堤川操車場でも止まる旅客列車はいるのに。

わざわざ消す必要、あります?

とりあえず1629レで、安東まで移動しました。安東まで寝たのは言うまでもない。

安東駅舎

安東駅前でバスを取っていくことにしたんですが、以外にも近いでした。
20分も経たないうちに「西枝里」バス停に届いたんですので。

ですが、西枝信号場の正確な所在は「安東市 明倫洞」です。西枝里は「安東市 臥竜面 西枝里」です。
なぜかと言ったら、西枝信号場は明倫洞のほぼ末端に位置して、信号場から歩いて3分で臥竜面になるためです(多分)。

明倫洞と西枝里

バス停から400mぐらい、目標の西枝信号場に何とかたどり着けました。

西枝信号場駅舎

西枝信号場には大体の信号場と同じく、2名の電気員が勤務しています(あわせて4名)。

短〜〜い乗り場

西枝信号場には乗り場がないと覚えていたんですが、以外にちゃんと乗り場がありました。
有効長は駅舎側のが換算長2.5ぐらい、線路向かいのは換算長3.5ぐらい、というあまり役に立たないようなものでしたが。

清涼里方面

そこで、昼ご飯の時間ということでご馳走になりました。有難いことです。

駅舎前から撮った清涼里方面です。遠くには出発信号機が見えます。

西枝構内図

西枝信号場の構内は大体、上のような感じです。安全側線が三つあるのが特異だと思います。
とにかく上の構内図はかなりいい加減に描いたものですので苦情は受けません。あしからず。

…実はもっと詳しく撮りたかったんですが、信号場側の事情や時間関係上、やめて帰ることにしました。

安東駅にもどり、帰りの1094レの車内から駅舎の反対側を撮って見ました。

1094レの車内から撮った西枝信号場

1094レでおおよそ4時間、清涼里に戻り信号場破りは終わりました。

おまけ?1094レから撮った平恩駅

2年後の西枝信号場へタイムスリップ!


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