2004年ともえの旅(ウィーン・マリボール)…マリボールにて


【第4日目】

2月27日の朝起きてみると、昨夜の雪でウィーンはまたしても雪化粧。今日の飛行機が飛ぶかどうか、あわてて空港へ問い合わせても要領を得ないので、焦ってしまいました。
でも、午後の便なので何とかなるだろうとたかをくくってゆっくり朝食を取り、ちょうど前日ウィーンに着いたばかりの友人とホテルのカフェで歓談。お昼頃、空港へ向かうと、飛行機は無事に飛ぶということでホッとしました。
まだ雪の残る空港敷地内でしたが、オーストリア航空と提携してるチロリアン航空の飛行機に乗り込みます。30〜40人乗りの小さめのプロペラ機です。ま、思ったほどは揺れなくて、何となくアットホームな雰囲気でグラーツ空港まで。飛行機のタラップを降りると、すぐ後の貨物室から荷物を出してカートに積んでいるので、皆、そこで自分の荷物を勝手に持っていってしまうという大雑把さ。いいのかなぁと言いながら、私たちも郷に入れば郷に従っちゃいました。(^^;)
そこからは、空港で待っていたハイヤーで国境を越えてスロヴェニアのマリボールまで、約40分のドライブです。けっこう山道でしたが高速道路はガラガラで、私たちの乗った車は120〜130kmくらいは出てるのにどんどん追い越されます。そうか、制限速度のないアウトバーンなんだ〜!
女4人でわぁわぁきゃぁきゃぁ言いながら、国境の入国審査も思いのほか簡単に通過し、マリボールのホテルへ。5月にEU加盟ということでしたので、今はもう入管もなくなっているでしょうね。
街並みもホテルも、オーストリアとはちょっと雰囲気が違う、東欧の匂いがします。
ホテルの朝食用ダイニングはガラス天井で、アルプスを越えて遊びに来る人たちには評判が良さそうです。マリボールは避寒地リゾートとして有名な街なのだそうです。
岡崎他加子さんフランコさんご夫婦とゴロー役の千代崎元昭さんが、早速ホテルに出迎えてくれました。他加子さんは、心配していた風邪もほとんど治ってきていて、ほっ。

        
 マリボール中心部の街並み  マリボール国立劇場前の広場  ホテルの朝食用ダイニング


【第5日目】
夜の『蝶々夫人』のために昼間はゆっくり過ごしました。フランコさんのご両親も一緒で、イタリア以来の旧知をあたため、少し早めに劇場へ向かいます。劇場は満席のにぎわいで、開演前のホールには人があふれています。

   
街に張り出されていた『蝶々夫人』の
ポスター。もちろん、スロヴェニア語。
なぜに縦書きなのかという謎は残る・・・(^^;)
  マリボール国立劇場全景。

 開演前前のマリボール国立劇場ホワ
 イエ。最近、改装されたそうで美しい。

公演はとてもきれいで感動的な蝶々さんでした。指揮、演出もイタリア人スタッフで、チームワークがとても良かったです。
私は、1幕から涙が出始めるという特異体質で、最後はもうボロボロ・・・(^^;)
会場は各地からの観客で立錐の余地もないほどでした。前の席はカナダから来たと言うご夫婦が座っていて、私たちに素直に感動を語りかけてくださいました。英語がも少しできたらもっと楽しかっただろうなぁと思いました。
休憩時間には、人ごみの中、うまくボードの仲間たちとも会うことができて、しばし立ち話。
終演後、私たちは出演者と一緒に、近くのレストラン『プッチーニ』で深夜まで飲んだり食べたりで楽しみました。
お料理はイタリアンなのですが、昨年本場で食べてきた私にはスパゲッティはゆですぎに思えて・・・(^^;)
でも、デザートはとてもおいしくて、楽しい時間でした。
千代崎さんは今年秋にオペラ・ティールームの『トロヴァトーレ』のマンリーコ役で出演していただくことになっていて、会っていろいろお話もできたのが嬉しかったです。京大を出てイタリアで歌手になったばかりか、ソムリエ資格まで持っていらっしゃる変り種です。

   
 劇場近くのレストラン・プッチーニ。 
 スロヴェニアの民族色があちこちに。 
 作曲家の名前をつけただけあって、 
 たくさん楽器が飾られています。
 かつて劇場で演奏した歌手や指揮者、 
 演奏家たちの写真がずらりと。
 


【第6、7日目】
29日にマリボールを発って、逆の経路でウィーンに戻り、一晩ゆっくり過ごしたあと、30日に帰国の途につきました。
帰りの飛行機はかなり空いていたので、席を移動して2席を占領して足をのばして寝られたのがありがたかったです。
でも、夜中にチキンラーメンのミニカップが配られたのですが、ぬるま湯みたいなお湯を注いでくれたので、食べられずでした。あれはなぜなのか、いまだによく分からないことのひとつです。(^^;)



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