韓国鉄道の列車番号体系は一見複雑に見えますが, 実に簡単なものに過ぎません.
まず, 定期列車の番号は以下の通りに割り当たりされます.

定期列車
セマウル 0001〜0200
無窮花 0201〜0800
統一 1101〜1600
ビドゥルギ 1701〜1800
小貨物 1801〜1850
急行貨物 2001〜2010
コンテナー 2011〜2100
貨物 2101〜2700

もちろん, これからもっと細分され, 主な線別に番号が割れ当たります.
貨物を例にすれば,

貨物定期列車の番号分配
京釜線 2101〜2150
長項線 2151〜2170
忠北線 2201〜2250
湖南線 2251〜2270
全羅線 2271〜2300
中央線 2301〜2400
太白・旌善線 2401〜2500
嶺東線 2501〜2550
京義・京元・郊外線 2551〜2560
京春線 2561〜2570
慶北線 2571〜2580
群山・江景線 2581〜2590
鎮海線 2591〜2600
東海南部・大邱線 2601〜2650
慶全線 2651〜2700

次に臨時列車ですが, 臨時列車の番号は大まかに二つの要素で作られます.
まず, 千の桁には地方本部別に割り当てられた番号を付けます.

千段位番号の割り当ては000番台が本庁, 000番台がソウル地方本部,
000番台が大田地方本部, 000番台が釜山地方本部,
000番台が順天地方本部, そして000番台が榮州地方本部です.

その次の3桁はその列車の属性によって付けられます. その分類は次の表の通り.

臨時列車の属性別番号分配
セマウル 001〜200
無窮花 201〜800
統一 801〜820
ビドゥルギ 821〜830
小貨物 831〜840
貨物 841〜900
建設無窮花 901〜920
建設統一 921〜930
建設貨物 931〜950
工事・廻送 951〜960
試運転 961〜970
モーターカー 971〜998

表を見れば901から950を「建設」という修飾語が付いた列車の番号に割り当ているのがわかります.
この「建設」は軍が専貰した専用列車であるのを意味します.

ここでちょっと例を挙げて臨時列車の列番を説明しましょう.
#4961 : ソウル地方本部(4000)で運行する試運転列車(961~970)
#5920 : 大田地方本部(5000)で運行する建設無窮花列車(901~920)
#6804 : 釜山地方本部(6000)で運行する統一列車(801~820)
#7871 : 順天地方本部(7000)で運行する貨物列車(841~900)
#8952 : 榮州地方本部(8000)で運行する工事列車(951~960)

次に9000番台ですが,この9000番台は特別輸送期間(ソルラル,秋夕)の旅客列車に使います.

特別輸送期間の旅客列車の列番
セマウル 定期/臨時列車 9001〜9200
無窮花 定期列車 9201〜9700
無窮花 臨時列車 9701〜9800
統一 臨時列車 9801〜9998
*.統一 定期列車は平時の番号をそのまま使います.

ここまでよく見た方は「なぜ*999は使えないのか?」と思うことでしょう.
その*999(3999, 4999, 5999, 6999, 7999, 8999, 9999)は入換作業中の機関車に使う番号なので,
一般の列車には使いません.

最後に,列番の前に付く英文の意味を解説しましょう.

列車番号の前に付く英文字の意味
始発廻送
到着廻送
単行列車
近距離列車
T,Bなど????