2006年03月24日、川崎製気動車@博物館

儀旺の鉄道博物館には川崎重工の気動車が動態保存されてるのは有名です。
今も博物館構内の200mにも満たない線路を往復しています。
と、いうわけで川崎製気動車を取材してみました。

200mにも満たない距離とはいえ、立派な「鉄道」ですので切符も本格的(?)です。
たかが300KRWですが(爆)。博物館入場券(500KRW)と併合発券もできるみたいです。

乗車券

後位側の顔。典型的な日本式気動車の前面です。まあ、日本製だから当たり前でしょうか。
チポチポのHMを貫通扉の下のほうにつけていたらまさに日本の気動車の風貌そのものですが。

前面部

40年前に製造されたのを表示している川崎重工のメーカープレート。
たかが200mにも満たない距離を往復するのならいっそのこと日本に逆輸出したら?
でも標準軌の非電化私鉄なんかなさそう (=゚ω゚)y-~~

銘板

歳月を語ってくれるいわば「キノコクーラー」。初期485系しか思い出せない_| ̄|○

エアコン1

燃料タンクは新しいものに交替されたみたいでした。

ちなみにこの気動車、整備は竜山のソウル車輌整備団でやりますが、
整備するときには線路が本線とつながっていないのでトレーラーで輸送するみたいです。

それならいっそのこと、儀旺駅構内まで線路をつなげれば、トレーラ輸送の費用も節約でき、
シャトル列車としても運行できて良いそうですが、博物館や公社はその気はなさそうです。

床下機器1

台車のバネ部分です。というか、乗降ステップが邪魔になって台車を上手く撮れません。

床下機器2

どう足掻いてもこの程度が精一杯でしょうか。

床下機器3

車内は大雑把ではありますけどこのような感じ。真中の椅子と奥の仕切り壁は後付けです。
全体的に青を基調にして一部塗り直されています。

車内1

というわけでこういう有様です。夜間やトンネルでの運行を想定してないためか、
照明も青で塗りつぶされているし、クーラーも青です。
クーラーは破損された部分を「どうせ使わないから」と合板で塞げたセンスは…
どこかの「MOTTAINAI精神」でしょうか?

エアコン2

これは暖房関係のものでしょうか?(マジでなにか知らん)

エアコン3

後位側の後付けな仕切り壁。向こうは座席やトイレなどを撤去し、業務用空間にしております。

車内2

乗降扉。片開きの引戸になっています。日本なら折戸でしょうか(キハ47?)。

乗降扉

側面の窓。一応2重窓の酷寒地仕様です。

窓

仕切り壁の内側にいくとトイレを撤去して発電機を設置しております。
何のためなのはわかりませんが。

発電機

後位側の運転室。非常に簡単なつくりがいかにも1960年代。

運転台

歳月を感じられる年代モノのマスコン。撮ろうとしたら運転士氏に「なんで撮る?」とかいわれました。

マスコン

こちらはおまけ。気動車用のホームと売店の間にはムクゲ色に塗られている統一号客車が留置されています。
内部は売店の客室として使えるように改造されていますが、
もともとガラガラな博物館なので使われることはなさそうです。

統一号客車1

車輌番号は13069号とのこと。人気あった統一客車だから2輌も展示されているのも無理はありません。

統一号客車2

塗りなおしたのはいいものの、もとの塗装がこういう有様なところを
そのまま塗りつぶしてヒビもそのままなのはあれかと。

統一号客車3

その上に客車の下には↓のようにゴミまで…もっと車輌の保存状態に気をつけて欲しいところです。

統一号客車4


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