2003年 5月 15日、5号線・麻谷駅

地下鉄路線図を見たら5号線の松亭と鉢山の間には駅番号が一つ欠番しております。
松亭は513、鉢山は515になります。なら514の駅は存在しないのですか?
そうではなく、ちゃんと514番の麻谷(マゴック)駅は現存しています。
ただ営業をしていないだけです。実際、列車を乗って松亭〜鉢山を通過してみれば列車が速度を落として通過するところがあります。
そこで車窓の外をよくみれば暗闇のなかで照明をすべて切っているホームが見えるはずです。
そこが麻谷駅です。一部では幽霊駅だなどの根拠のないうわさがありますが、駅から半径400mまでは一切民家がおらず、
需要がないからとの理由で営業をしていないだけです。駅自体はすべて完成されており、自動改札機・売票機ぐらいがない程度です。
日本だったら多分営業したかも知れません。実は、駅の北西方600〜700m距離の住宅街の住民は開花山駅を利用していますが、
一番近い駅はこの麻谷駅だらしいです。バスでもあれば利用する需要はあると思うのは私だけでしょうか。

と、いうわけで麻谷駅に行ってみました。



麻谷駅には電車が停まらないので、攻撃しようとすれば松亭か、鉢山から始まるのが定番です。
バスも停まらないので、タクシーか、歩いていくしかありません(なぜかタクシー停はあります)。
とりあえず私は鉢山駅から歩いていくことにしました。
9番出口からまっすぐ歩いて1.4kmぐらいですので、20分ぐらいで届けます。



まっすぐ延びている空港路から北に向いてワンショット。こんな情景はどうみても田舎にしか見えません。
というか、ここはれっきとしたソウル市です。



麻谷駅には出口が一つしかなく、そのポールも旧形式のままです。
ポールだけじゃなく駅内の案内施設などもすべてが旧形式のままで、ここだけ時間の流れから取り残された気分です。



1番出口の全景です。出口が一つしかない代わりに、その規模が大きいです。
キャノピーはなかなか雄壮というかかっこいいというか…



規模が大きい分、階段も充分に広いです。
最初にはここにワールドカップ競技場を建てる予定があって、競技場にふさわしい広い出口を作ったのことです。
このあたりは金浦空港から近く、競技場が建てられた上岩洞より立地が良いと思われますけど…







広く建てられている地下一階の待合室はなかなか見かけない自然採光を採用しているのが最大の特徴です。
ちなみにその時にはその地上には地下鉄9号線工事現場事務所があり外部からは撮れなかったんですが。

中央部の写真に撮られている人は駅の公益勤務要員です。
ちなみに麻谷駅には一日に職員一人と、公益勤務要員一人の二人が勤務しています。
麻谷駅の電話番号は02-3662-5678です。怪しまれるのがいやなら事前に電話でもかけておけば怪しまれず済みます。
さすがに駅内までは入られませんが…
ちなみに隣の鉢山駅は02-3661-5678です。掛け間違いないようにしましょう。





前述したんですが、この駅の案内施設はすべてがこのように旧形式のままに残っています。



前述した麻谷駅北西の住宅街です。1番出口から撮ってみました。
道路さえ整備されていたら…と考えながら麻谷駅を後ろにしました。