2003年 1月 24日、清涼里車輌事務所

清涼里車輌事務所  新CI発表式の後、わたしは清涼里駅に向かいました。その日の大本命である、78006号貨車の撮影のためです。 地下清涼里駅から出て約20分、清涼里車輌事務所の辿り着きました。

事務所に着いてすぐ職員さんに案内して貰って78006号がある線路にいくことにしました。 事務所本館から1分ぐらい、広い清涼里駅の構内をあるいていくと78006号の勇姿が目に入れてきました。

78006号全景

78006号のあっちこっちその1  早速、職員さんの協力で78006号のあっちこっちをカメラに撮り始めました。 この78006号は現役からは事実上引退し、操重車99155号の控車として清涼里駅に留置されています。
 現在(訪問当時ですが、多分今も変化無し)は99155号(操重車)- 78006号-59003号(事故復旧用の装備や資材が載せられている無蓋貨車)-92104号(非常車、つまり保線事務所客車)の 4輌が固定編成されており、事故があればいつでも機関車さえ連結すれば出動できるようにされています。 (操重車も一応動力は持っていますが速度が15km/hぐらいなので…)

78006号のあっちこっちその2  ちょうどよく99155号の給油関係で59003号と92104号を切り離して移動した時にもっと細かく撮りました。 平軸なのはやはり貨車ならではの特徴といえます。そして台車にはメーカーの「KINKI」ロゴがはっきり見えます。

そうです。この78006号は1953年近畿車輛で生産された車輌です。日本では50年、60年以上になった車輌も時々見えるらしいんですが、 鉄道車輌の耐久年限が法律で機関車が40年、ほかの車輌が25年と指定されている韓国ではとても珍しいと言えます。 下のは78006号に付いている近畿車輛、1953年の銘版です。

近畿車輛、1953年の銘版

78006号は99155号の控車として必要な改造がされていて、様々な事故復旧用の装備や資材が載せられています。

78006号に載せられている様々な事故復旧用の装備や資材

979993号の取扱説明書  そして撮影を終わって事務所に帰ってきたとき、職員さんが979993号の取扱説明書を見せてくれました。 読んでみたとは言え、英語が半分(英語と、それを翻訳した韓国語)だし専門用語がいっぱいで全然わからなかったんですけど… ちなみに979000号代貨車は韓国に3輌しかいない特殊長物車(大物車)で、その巨大さは見る人を圧倒します。 (3輌の形式がバラバラなのに番台は一つになっているのもある意味で謎) そして説明書表紙下端の会社名(「韓一特運」)は私有貨車である979993号の持ち主の会社です。

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