2002年08月16〜18日、ソウル・釜山・江陵

'02年08月16日から18日に渡って夏休みの旅行を行ってきました。
以前から乗りたかった#509と#544を連続でほとんど完乗できたんです。
写真の大部分は同行だったc4userさんと5000さんが撮ってくれました。
この場を借りて感謝します。

Thanx to : c4user & 5000

中央線全線を運行する旅客列車は1日2往復しかありません。そのなか、無窮花は#509/#510だけです。

そこで8月16日夕べ、5000さんを連れて清涼里駅に向かいました。

#509、清涼里→釜山

これが、一日に一回だけある清涼里発・釜山行きの無窮花第509列車のサボです。
ソウル駅じゃなく、清涼里駅から釜山駅まで行ってみるのはいかがでしょう。

#509は21時に定時発車し、さまざまな駅に停車しながら、夜行列車らしくのろのろ南進しました。
そうしながら日付が変わってからすぐ、電化区間が終わる榮州駅で停車しました。
もともとここでは機関車をELからDLに交替、またはEL-DL重連からELを切り離すため8分間停車します。
ただし最初からDL単独の場合にはイベントなし。ちなみにこの時はDL単独でしたので、何もなかったんです。

#509、榮州駅停車中

やがて#509は榮州を発し、黙々と南を向けて進めました。
続いて午前3時37分に中央線の終点である慶州駅に到着し、3分停車の間に機関士が交代します。

そこからは東海南部線を走ります。午前4時18分、工業都市蔚山では時間にかかわらず多くの乗客が降りて客車はガラガラになりました。
蔚山からさらに80分あまり、列車は釜田駅に着きました。もともとは終着の釜山まで行くつもりだったんですが、
午前5時20分という時間関係上、釜山駅や釜山鎮駅よりは駅前に大きい在来市場(釜田市場)がある
釜田駅のほうが朝ご飯の解決が易しいと判断されたからです。

#509、釜田駅停車中

先日夕べに清涼里駅を出た#509は翌日の5時40分に終点の釜山駅手前の釜田駅に到着します(右)。
向かいのホームでは6時25分に清涼里駅に向かう#1222が待機中です(左)。
#1222は韓国で旅客定期列車のなか, 一番運行時間が長い(12時間28分)列車としても有名です。
ちなみに、全体列車では運行時間16時間32分の#2204(東海発・儀旺行き・貨物)が最長です。

駅前で少し時間をつぶしていると合流予定だったc4userさんがやってきました。
c4userさんと議論し、朝ご飯を食べたのは釜田から遠くない釜山の副都心、西面ででした。
食事を済ませて駅に戻り、切符を買いながら駅員さんと雑談で時間をつぶしていると列車が来る時間になりました。

#544、釜山→江陵

#509と同じく、一日に一回ある釜山発・江陵行きの無窮花第544列車のサボです。
東海南部線や嶺東線などを経由し、定期旅客列車のなかでは一番景色がいいところだけを選んで走る素敵な列車です。
なお、不定期列車として週末に釜山発・江陵行きがありますが、そちらは京釜線・慶北線を経由します。

#544も黙々と北を目指して前進しました。
#544での車窓の見所ならやはり右側(東)です。松亭、機張などでは海岸を走りますので日本海が丸見えで広がります。

…写真は撮っていませんが…

釜田を発して4時間あまり、#544は平恩駅を通過しました。
平恩駅は田舎の小さな駅に過ぎませんが、先述の#1222が交行や先通のため20分間停車する駅として有名です。
なお、駅舎後ろの岩山からの砕石の扱いが主な業務らしいです。

平恩駅舎

平恩から少し、一大ジャンクションの榮州からは嶺東線になります。
春陽あたりからは一気に山間に入り、線路は蛇行しながら北を目指します。
山間ならではの渓谷の景色が列車の右側になったり左側になったりしながら広がります。
また、東海を過ぎるとまた海岸を走ります。

#544車内から、春陽〜汾川
↑春陽〜汾川

#544車内から、承富〜鐵岩
↑承富〜鐵岩

#544車内から、玉渓〜正東津
↑玉渓〜正東津

釜田を出て8時間以上、#544はやがて正時の17時39分より少し送れて43分に嶺東線の終点、江陵駅に到着しました。
#509〜#544への乗り継ぎで実に17時間以上の強行軍だした(誰も強要してないって!)。

なお、江陵駅は東海〜江陵区間の電化と東海北部線の再建・延伸にあわせて移転される予定らしいです。

江陵駅舎

ここで江陵で鏡浦台に行ってみたり、
ゴージャスに食事をしたりしてから一泊します(ぇ)。

3日目の8月18日には江陵の代表的な観光スポット、正東津に行くことにしました。

江陵駅にもどり、清涼里行きの#526に乗り込みました。
江陵〜正東津区間は特定料金区間であり、無窮花でも立席なら硬券が発売されます。

江陵→正東津の無窮花硬券

列車は15分ぐらいで正東津で到着、さっそく駅名標や列車を背景で記念撮影をしました。
この#526には荷物車が1輌連結されていて、その荷物車を背景にしたため、写真はどうも旅客列車っぽくありません(爆)。

荷物車230042号

駅名標の右にはみ出している腕は管理人の腕です(変なマネをしやがってるな管理人!)

正東津駅の駅名標

この正東津駅はギネスブックに登載されている「世界で海から一番近い駅」です。
私の見解では墨湖港駅がもっと近い気がしますが…
とにかく砂浜はもちろん、ホームからでも充分に広がる日本海をたのしめます。
ホームから浜辺へのアクセスもしっかりしています。

正東津駅ホームから見た日本海

朝からだったが、朝霧もカッコイイでした。

正東津駅・江陵方面

というわけ(どんなわけだぁぁぁ!)でさっそく駅前に出ることにしました。
一時は旅客の激減で廃止の危機まではまりましたが、今や観光地として商売繁盛中なのがこの駅の真実(?)です。
なお、真ん中の歩いている物体(?)は管理人です。

正東津駅舎

ここが観光地として一躍有名になったのは↓の松のお陰だと言っても差し支えはないと思います。
大人気だったテレビドラマの「モレシギェ(砂時計)」のロケ地として使われ有名になったもので、
最初には主演タレントのゴ・ヒョンジョン氏の名前で呼ばれました(つまり「ゴ・ヒョンジョン松」)

「モレシギェ(砂時計)」松の木

「正東津」という名前はソウルの真東にある津ということから由来したものです。
それでホームから浜辺に降る階段のそばには「景福宮(光化門)の正東方、正東津駅」と書かれた標識石があります。

「景福宮(光化門)の正東方、正東津駅」

また、駅前広場(?)には正東津駅を紹介する案内板も設置されています。
なお、左の人はc4userさんです(この写真はc4userさんのカメラでわたしが撮りました)。

正東津駅について…

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