2002年08月13日、入営列車[#3314]と京元線鉄道中断点

韓国では兵役が義務事項であり、身体に障害がない健常者な男性は26ヶ月('02年8月 基準)の軍隊生活をしなければなりません。
それで、軍隊に入営する人の便利のため定期(?)入営列車が一ヶ月に数回、運行されています。
入営列車の発着地はその月の入営対象の人々の主な出身地域と、入営する地域によって決定されます。
始発地は釜山・光州・馬山のいずれがになり、到着地は議政府と春川のいずれかになります。
この定期入営列車は一般の客も利用でき、わたしはそのなかで釜山発議政府行きの#3314列車を'02年8月13日に乗ってみました。

釜山発とは言え、わざわざ釜山までから乗ることはせず、水原から乗ることにしました。
ホームで待っていたら列車はすぐきました。

釜山発議政府行き#3314列車

↑釜山発議政府行き#3314列車のサボです。あまり見かけられないサボではありませんか。

列車はすぐ発車し、永登浦でほとんどの乗客が降り、議政府までの入営者やその同行と思われる乗客だけが残りました。
「鉄」な人や一般の利用者はほとんどなかったんです。

列車は漢江鉄橋を渡り、龍山駅の手前で龍山三角線に入りました。
龍山三角線は旅客列車はおろか、貨物列車さえ通ることがほとんどなく、普段は回送列車が一部通るだけです。

列車は西氷庫を通過し、漢江を右に置いて快速前進しました。

#3314列車玉水通過直前

玉水駅進入直前に窓寄りから見える外景です。 江邊北路と東湖大橋/鐵橋が見えます。
電車専用の高床ホームしかない駅を一般列車で通過するのも珍しい体験だと思います。

#3314列車往十里通過直後

往十里通過直後、列車の後尾で撮った往十里駅のホームです。
露出過多さえなかったらなかなか良い写真だと思いますが…

#3314、議政府駅高床ホームに到着

列車はその以降、京元線を北上し終点の議政府に着きました。
議政府駅には低床ホームもありますが、この列車はなぜか高床ホームに停車します。

この列車はまもなく議政府駅に到着致します。
議政府駅では電車用の高床プラッホームに停車しますので、列車から降りるときに足元にご注意ください。

というわけで↑のような案内放送が流れます。

DL7320号と機関士さん

この日に#3314を引いたDL7320号とその機関士さんです。お疲れ様でした。
頼まなかったポーズ付きです。 写真が出たら送ってあげます、っとしてたんですが、名前を確認しなかったので…( ゜−゜)トオイメ

議政府発釜山行き#3313列車

議政府駅に到着した#3314列車は機関車の転車や機回しをする間に客車のサボを反転し、
議政府発釜山行き#3313列車として発車を待機します。

入営列車体験はここに終わりになりますが、議政府まで来た調子に乗って京元線の終点である新炭里まで行ってきました。

「走る鉄馬、止められる最北端駅」

「走る鉄馬… / 止められる最北端駅…」

新炭里駅ホーム北端の立式駅名板(4種駅名標という)に書いている文章です。

新炭里駅ホームの距離計

新炭里駅ホーム、「走る鉄馬、止められる最北端駅」の後ろにある距離計(キロポスト)で、龍山起点89.0kmを示しています。
(営業距離上では新炭里は龍山起点88.8kmです)

鐵道中断点の距離計

新炭里駅北方、鐵道中断点にある距離計です。龍山起点89.2kmを示しています。

京元線中断点

龍山起点89.2kmの距離計で振り向くと聳え立っている(?)、京元線鉄道中断点表示板です。
ここが現在、韓国鉄道の最北端地点になります。

中断点の後に続いている廃路盤

中断点の後に続いている廃路盤(らしきもの?)です。
昔には列車はここを通じて鉄原〜月亭里〜佳谷を経由し、平康、そして終点の元山まで運行したんでしょう。

京義線や東海線の影で目立たない存在になっている京元線ですが、意外にも土地買入や設計などは終わっており、
着工だけが残っているとのことです。そして、廃線部分の地元、鉄原では鉄原まででも再開通されるのを要求しているらしいです。

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